FINALIST
Wifi Impressionist
Category : GENERAL
By Richard Vijgen (オランダ)
WiFi Impressionist from R Vijgen on Vimeo.
リチャード・ファイゲン(Richard Vijgen)
1982年生まれ。データの可視化とデータ解釈に焦点を当てるアーティスト、デザイナー。詩的で正確。彼の作品には「ラジオの建築」、「ホワイトスポット」、「削除された都市」などがあります。アルス・エレクトロニカ( Ars Electronica)、LACMA、ザ・バービカン(The Barbican)、ZKMなど、世界中の博物館や専門機関で展示するなどグローバルに活躍しています。
私たちの周囲の電磁気の風景を描くフィールドインスタレーション。19世紀の印象派の画家のように、風景の解釈を可視化します。電磁気空間の振動は回転アンテナによって受信し、紙の上の風景を捉えるための振動線に変換されます。
私たちの周りには情報で溢れています。
私たちは文字通りに、情報で振れる電磁場に埋没しています。ちょうど可視光と同じ様に、ラジオも電磁スペクトルの一部です。風景画のように電磁振動(色)の解釈であるため、スペクトルの異なる範囲だとしてもラジオも同様です。
私は電磁環境がどの見えるか、想像することに興味があります。科学的な説明としてではなく、信号の芸術的な解釈としてです。「データの視覚化」というよりも「データの解釈」です。印象派の風景画への言及は、作られた環境の結果としてイメージを理解する際に役立ちます。
2.4 GHz八木アンテナは、Raspberry Piで制御される360°パンチルトメカニズムに備え付けられています。そのコントローラーは「観測モード」でWiFiスペクトルをスキャンし、ネットワークに関係なく受信可能な全パッケージをキャプチャします。ピックアップする各デバイスは、アンテナの水平と垂直の角度と信号の強度に基づく、3次元空間の位置が与えられます。受信した全パケットは、その後発信元に対し関連する位置に配置され描画されます。コントローラーに接続されたモバイルプロッターは、それから3次元モデルに基づき、その目の前にランドスケープを描画します。プロッタの実行が許可される時間が長いほど、画像の密度は濃くなります。