FINALIST
Biosignal_Cybernation
Category : STUDENT
By Y2K (Taipei)
本作品は植物の成長を制御するインスタレーションだ。 光屈性と背地性を利用することで、人間が植物の形状を作り上げることができる。最初に3Dモデリングソフトウェアで期待する植物の成長パスを描いた後、そのモデルをインスタレーションの制御プログラムにインポートする。一連の計算により、プラントに接続されたモーターは太陽光と重力の方向を制御しながら、異なる角度で回転するように起動される。 最終的に、植物は設計通りに成長する。計算により、予測不可能な寿命を制御し、植物の形状を作り上げることができる。
私たちは人間と植物の関係について語るため、新しいメディアを使用しようと試みている。人間は歴史の始まりより環境の発展に干渉してきたが、これは本当に正しいことだろうか?この疑問に基づき、私たちは植物の成長を制御するインスタレーションを作ろうと試みた。生命活動による予測不能なサインに干渉することにより、人間と自然の関係について考えるきっかけを作る。
最初はサンプルデータベースの作成を目標とし、最終的にはエンドウマメの変種を選んだ。 台中15という優れた特性を持つ品種をメインとして扱うことにした。台中15はつる植物の一種で、厚い実生の茎をもち、ウドンコ病や干ばつに強い。フル制御の環境下では、植物は過剰な成長(葉は成長させず茎を成長させる)を誘発するため、610〜720nmの波長の赤色光にさらされる。成長スピード、曲がり幅、成長ゾーンなどの成長データが記録される。最初に、3Dモデリングソフトウェアで期待する植物の成長パスを描いた後、そのモデルをインスタレーションの制御プログラムにインポートする。一連の計算により、プラントに接続されたモーターは太陽光と重力の方向を制御しながら、異なる角度で回転するように起動される。最終的に、植物は設計した通りの形に成長する。
技術:バイオテクノロジー(栄養管理、環境制御)、自動制御、レーザーカッティング、鉄工、木工、デジタルプログラミング
素材:機械構造用素材(銅、アルミニウム、木材、電子部品、電球、ポリアクリレート、無土壌培地、栄養物質、エンドウマメ)Size:50cm x 50cm x 80cm
重量:10kg
Hu Youyang (胡悠揚)、Chou Chiaochi(周巧其)
JUDGES, COMMENTS
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Gerfried Stocker
アルスエレクトロニカ総合芸術監督「Biosignal_Cybernation」は、物質、機械、自然について同時に考えさせてくれる、思慮深い作品です。成長する植物を特別に設計された装置が成形し有形物に変えるという作品で、装置が高度に審美的に創られています。「築く」、そしてそれに対する「育てる」という概念の一般的な理解を広げることに成功しており、これによってデジタル・ファブリケーションの将来に向けた発展にも貢献してくれる、大切な作品です。 このインスタレーションは美的感性にもアピールすることから、自分たちの行動が地球の生態圏に与える有害な影響など考えもしない人間が自然や生物のことを自分たちに与えられた権利として考え客体化してしまうことがあまりにも多すぎる、という問題を内省するのは易しいことではありません。 私たちがもしいつか高い意識を持つAIやロボットを持てるようになったら、これがAIやロボットにとっての盆栽道となるのでしょうか?