32カ国から158作品のご応募をいただきました
ファイナリスト16作品を発表します

受賞作品を見る

「デジタルとフィジカルを横断し、結合する創造性 = Fab (ファブ）」。
YouFabは、デジタルとフィジカルなものづくりの高度な連携によって生まれる
クリエーション・発明を評価し、贈賞するアワードです。
常識に挑む。常識に抗する。常識をHackする。
そんなスピリットに溢れた挑戦に、YouFabは強く期待します。

今年のテーマ

2018 RESULTS

2018年8月1日-10月31日まで募集が行われた
YouFab Global Creative Awards の受賞作品を発表！
32カ国、総計 158作より選ばれた16の受賞作をご覧ください

Fish Hammer

Neil Mendoza

GRAND PRIZE

Mind in the Machine

Ani Liu

FIRST PRIZE

Fusion

MHD Yamen Saraiji, Tomoya Sasaki

STUDENT
AWARD

Typhoon I

Michael Koehle

GENERAL
AWARD

Hack the Natural Objects.

GADARA

LION
AWARD

全ての受賞作品を見る

2018OUTLINE

Polemica!!

なにに、どう、タテをつく？

SUBMISSIONS

プロダクト、アート、建築から、パフォーマンスアートやワークショップなどのプロジェクトまで、デジタルとフィジカルなものづくりの連携から生まれた実験や活動、作品が対象です。
企画書、設計図などの構想段階ではなく、具体物として完成していること、実施されていること、運用されていることがエントリー条件です。
すでに発表済みの作品も応募可能です。

募集詳細

JUDGES

若林恵

編集者

若林恵

編集者

1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後，雑誌，書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社（blkswn publishers）設立。著書『さよなら未来』（岩波書店・2018年4月刊行）。
Gerfried Stocker

アルスエレクトロニカ総合芸術監督

Gerfried Stocker

アルスエレクトロニカ総合芸術監督

1995 年より、アルスエレクトロニカ・フェスティバルル芸術監督及びアルスエレクトロニカ・マネージングディレクターを務める。 1995-1996年にアルスエレクトロニカセンターの革新的な展示戦略を開発し、独自の研究開発施設であるフューチャーラボの設営を担当。2004 年より、アルスエレクトロニカの国際展覧会のプログラムの開発を指揮する。2005 年からは、アルスエレクトロニカセンター拡張を計画し、展示物の改装を実施。また、数多くの国際会議でゲストスピーカーを務め、大阪芸術大学の客員教授とデュスト大学ビルバオの客員講師を歴任。創造性とイノベーションの管理に関する国際企業のコンサルタントも行う。
Julia Cassim

京都工芸繊維大学
KYOTO Design Lab. 特任教授

Julia Cassim

京都工芸繊維大学
KYOTO Design Lab. 特任教授

1984年から1999年まで、ジャパンタイムズ紙のアートコラムニスト。2000年から2014年まで、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのヘレン・ハムリン研究センターにおいて、影響力のある「Challenge Workshops」プログラムを実施するなど、インクルーシブデザインに関する第一人者として、技術・知識の共有を目的としたワークショップを多数企画・運営。2010年には、「デザインウィーク」が実施する「デザインの世界に最も影響を与えた50人」に選ばれた。

2014年5月には、京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab－デザインの革新を目指す分野横断のデザインセンター－立上げ担当の特任教授に就任。最近のプロジェクトで科学とデザインを融合させたものが2016年オランダデザイン賞を受賞。
吉泉聡

TAKT PROJECT 代表
デザイナー/クリエイティブディレクター

吉泉聡

TAKT PROJECT 代表
デザイナー/クリエイティブディレクター

デザインを通して「別の可能性を創る」多様なプロジェクトを展開している。実験的な自主研究プロジェクトを行い、その成果をミラノデザインウィーク、デザインマイアミ、メゾン・エ・オブジェ・パリ、香港M+など国内外の美術館やデザインインベントで発表・招聘展示。その研究成果をベースに、様々なクライアントとコラボレーション、プロジェクトに応じてデザインの役割を最大化する独自のアプローチを特徴とする。
作品はM+ museum（港）に収蔵される他、DesignMiami/ Swarovski Designers of the Future Award等、国内外のデザイン賞を受賞。グッドデザイン賞2018年審査委員。
林千晶

株式会社ロフトワーク代表取締役

林千晶

株式会社ロフトワーク代表取締役

2000年にロフトワークを起業。Webデザイン、ビジネスデザイン、コミュニティデザイン、空間デザインなど、手がけるプロジェクトは多岐に渡る。グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」、素材に向き合うクリエイティブ・ラウンジ「MTRL」、クリエイターとの共創を促進するプラットフォーム「AWRD」などを運営。MITメディアラボ所長補佐、森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す「飛騨の森でクマは踊る」代表取締役社長も務める。

AWARDS

グランプリ
トロフィー / 賞金 1000 USD
準グランプリ
トロフィー / 賞金 500 USD
学生部門賞
賞状 / 賞金300 USD
一般部門賞
賞状 / 賞金300 USD
特別賞ライオン賞
賞状 / 1000 USD
入賞
賞状

応募方法について

SPECIAL PRIZE

YouFab2018 では、ライオン株式会社による特別賞「ライオン賞」を設けます。
特別賞のテーマは、「MERGE - 仕事と暮らしが溶けあう未来」。
テーマに沿った作品を応募される方は、YouFab 2018 通常応募と同時に、ライオン賞への応募を行うことができます。

特別賞の詳しい説明はこちら

MESSAGES

YouFabに注目する各界の有識者の皆さんから、
激励のメッセージを紹介します！

小林茂

情報科学芸術大学院大学［IAMAS］教授

小林茂

情報科学芸術大学院大学［IAMAS］教授

最初のYouFabが開催された2012年の頃、デジタルファブリケーションはまだ幼年期でした。それから6年が経過し、今ではすっかり当たり前のテクノロジーになりました。その間、多くの人々がデジタルファブリケーションの可能性を探究する実験的な作品を制作し、それを見た人々が刺激されてさらに新しい可能性に挑戦する作品が生まれ…ということが繰り返されてきました。そうした時期を経た今年に期待されているのは、成熟したテクノロジーを使いこなして水平思考し、人々の常識を変えることに本気で挑戦する作品だと思います。デジタル設計と製造による表現の背後に制作者の熱い思いが感じられる作品が数多く集まることに期待します。

林千晶

株式会社ロフトワーク代表取締役

林千晶

株式会社ロフトワーク代表取締役

忘れられない映画といえば、「レオン」。あどけないマチルダと孤独な殺し屋レオンの、狂おしく切ない物語。一緒に観ていた兄が（まだレンタルビデオの時代だった）、おもむろに腕立て伏せを始めた。人はとびっきり格好いいものをみると、「ああなりたい」と真似する生き物のようだ。創造力も、同じではないだろうか。YouFabを通じ、世界から集まるデジタルとフィジカルを融合する作品たち。圧倒的な格好良さは、人の心を鷲掴みにし、新たな挑戦を生み出すに違いない。創造性を伝播する、力強い作品との出会いを楽しみにしている。

Gabriela Garzo Elizondo

TEC DE MONTERREY教師

Gabriela Garzo Elizondo

TEC DE MONTERREY教師

アイデアはもはや、ナプキンの裏側のメモにとどまる必要はなくなりました。あらゆるテクノロジーの出現により、私たちは今、アイデアを想像するだけではなく、それを現実に転換するツールと特質を備えています。CNCルータ、金属旋盤、3Dプリンタ、レーザーカット機械といった機器類は、自分たちの発明に命を吹き込むツールです。ロボット、家具、宝石、モックアップやその他のプロトタイプなどの物体は、「ファブ・アップ (fab up)」できます。コンセプトを思い描き、以前は想像もできなかったものをデザインし始めましょう。作ることに疑念を抱いたり、躊躇したりしないでください。それらは、世界中の人々が活用する面白いものに転換されるかもしれないのです。

Amy Karle

アーティスト、デザイナー、フューチャリスト

Amy Karle

アーティスト、デザイナー、フューチャリスト

今、私たちが手にしているテクノロジーと、ものづくりのためのツールは、単なる道具の範囲を超えました。これまでは、不可能だったものを思いついたり、作ることがきる、思考手段でありチャンスだと言えるでしょう。デジタルファブリケーション分野のリーダー達は、これらのツールを使い、人類にプラスの影響を与えることを目指しています。

YouFabとは、デジタルファブリケーションに携わるコミュニティが集まり、このような実践や思考をグローバルで見せ合う場です。ツールを使用して未来を作ろうとしている個々のクリエイターの業績を評価するものであると同時に、コミュニティ全体を評価するものでもあります。

吉泉聡

TAKT PROJECT 代表
デザイナー/クリエイティブディレクター

吉泉聡

TAKT PROJECT 代表
デザイナー/クリエイティブディレクター

Fabと聞いた時、私の中に「素材化」というキーワードが浮かびます。それは、これまで創造の対象とは考えられなかった物・事を解放し、私たちの手に、創造の自由化をもたらす行為です。その時素材とは、一般的に想起される材料・原料ではなく、クリエイションを喚起する広義の素材を意味しています。あらゆるものに境界を定めず、私たちの創造の対象として素材化して行くこと。そんな行為こそ、新たな世界を創るFabですが、最も大切な事は、どんな物事が次なる創造の端緒となるべきか？という問いの設定です。つまり、創造の対象になっていない現状の事柄に対し、創造の自由化という力を伴って、疑問を投げかける事。アワードを通して、そんな野心的な問いに出会えることを楽しみにしています。

Julia Cassim

京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab. 特任教授

Julia Cassim

京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab. 特任教授

デジタル・ファブリケーションが手の届く現実となったとき、ネガティブ、ポジティブ両方の使い方が話し合われました。3Dプリントで初めて銃がつくられる怖さもありましたが、特に義肢装具の分野で画期的で民主的な用途も出てきました。

この技術によって、障害をもつ人々ははじめて、経済的な状況に関わらず、これまでのほんの一部のコストで、自身の体の延長をつくることができ、自分の体のイメージをもう一度取り戻しました。YouFab は、クリエイティブに夢を追い続ける人たちが、このような革新的な新しい未来の形を想像できる国際的なフォーラムです。夢に向かって踏み出しましょう!

Gerfried Stocker

アルスエレクトロニカ総合芸術監督

Gerfried Stocker

アルスエレクトロニカ総合芸術監督

新たなテクノロジーには新たな創造性が必要です。だからこそ私たちのテクノロジーに対する考え方に対し、アーティストたちが独自の斬新で驚くべきアイデアをもって働きかけることが非常に重要なのです。

YouFabの素晴らしい点は、様々な世代・バックグラウンドの人々が一堂に会する機会となることです。

デジタルファブリケーションの全く新しい創造性と刺激的なアイデアを期待しています。2018年のYouFabの作品を世に出すため、この貴重な機会を是非利用してもらいたいと思います。