Category : STUDENT
By Nitisha Jaiswal (アメリカ)
JUNOは、女性自転車ユーザーのために開発された自転車のライトです。自転車で通勤通学する人が増えるにつれ、安全性へのニーズも同時に高まっています。JUNOは、女性の自転車ユーザーが夜でも安心して自転車に乗るための「仲間」のようなライトです。JUNOは夜遅い時間でも、暗闇で迷ったり立ち往生したり、見知らぬ人に襲われたり、といった心配をせずに、安心して自転車に乗ることができるよう、女性の力になります。
インターフェイスデザイン:
携帯電話につなげて使用するシンプルなインターフェイスです。携帯電話で目的地の詳細を携帯に入力すると「仲間」を選ぶことができます。「仲間」はあなたの近くにいる人で、同じ方向に向かって自転車に乗っている人でも、家にいてあなたの帰り道を見守っていられる友達でも構いません。また、JUNOは道のナビゲーションも提供しているほか、緊急の時にはワンタッチで911(緊急電話)に連絡することもできます。
プロダクトデザイン:
JUNOの取り付けは簡単です。フロントライトとバックライトは、磁石なので簡単に取り外しができます。激しい使用にも耐えうる構造と素材が使われています。さらに、フロントライトはカーブで点滅し、バックライトは停止するときにより明るくなります。
サステナビリティ:
ライトの寿命は、毎日1時間使ったとすると5年間です。より見やすく安全になるように、JUNOは200度を照らせるライトを使用します。バックライトは点滅する仕様にし、自転車を目立たせると同時に、使用エネルギーを半分に減らしています。充電は、マイクロUSBで可能。JUNOのマイクロプロセッサーは付け替えができ、ソフトウェアだけでなくLEDもコントロール可能です。寿命がきたら、JUNO の部品の70%をリサイクルできます。
JUNOを最もよく表現する言葉は、「エンパワーメント(力を与える)」という言葉です。シンプルかつ無駄のない機能と、サステナビリティを考慮したデザインで、ユーザーの気持ちに応えます。JUNOは、人間の行動をどのプロダクトやエクスペリエンスとして形にしていくべきかを示しています。
モックアップ同様、試作品はレーザーカットしたアクリルで作られています。試作品ではその中にLEDをはめバッテリーをつけました。固定する部分はプラスチックで作り磁石をつけました。また、いくつかの部分は3Dで印刷したものです。
Singh Intrachooto
Singh Intrachooto
このプロジェクトは単なる装置というのではなく、若い女性が安心できるようなコミュニティを作る手助け、という広い視野を持って開発されていて気に入りました。スタートアップとして商品を開発するのもよいと思います。