Category : GENERAL
By 小林武人 (日本)
アイゼンハーツはタミヤのミニ四駆を使い、そのボディーを3Dプリントで制作した作品です。アルテア社の協力を得て、CADソフトInspireを使用し、“トポロジー最適化計算”を使用したミニ四駆ボディーカバーを作りました。最適化された形状は、ただ単に構造的に合理的というだけでなく、自然物が持つような美しさを持っています。
僕のプロジェクトXSENSE、More Than Human、YAOYOROZは共通したテーマを持っています。それは「デジタルテクノロジーのアートとしての可能性を追求する」というものです。工業的な目的で開発されたテクノロジーであっても、使い方によってはアートになる可能性を多分に秘めています。逆に一つのテクノロジーの可能性(と限界)をカタチで提示することはコンテポラリー・アートの行為なのです。アート⇔インダストリという境界をなくし、ボーダークロッシングしていくところに新しい価値が生まれます。今回の作品制作でも構造計算を用いながらも、美しさ・カッコよさ/アートを追求したモデルに仕上げました。
ベース形状モデリング(Lightwaveを使用)⇒OBJ⇒IGESで書き出し⇒Inspireでトポロジー最適化計算⇒計算結果形状をベースに作品として昇華⇒3Dプリント
Kyle Li
Kyle Li
見事な工夫がされた、ノスタルジーを感じる作品です。アイゼンハーツの製作プロセスには、学術的な領域をまたぎ、現代のデジタルファブリケーションの素晴らしい要素がすべて詰まっています。最軽量化のために、クリエイターは機械デザインで軽量化のために使用されるプロ用ソフトウェアを導入し、基礎の形を作りました。ソフトウェアを動かすアルゴリズムが、この美しいデザインの源泉になっています。