Category : GENERAL
By Ammo Liao (台湾)
本作は、生物学的なサイクルと技術サイクルのバランスの取れた製造の仕方を提案しています。BioKnitと名付けたこのプロジェクトは 、“バイオミミクリー(生物模倣)”によって、一つの素材に複数の機能を持たせるものです。布地にバイオミミクリーを応用することによって、一つの素材が、柔らかくしなやかで堅固になり、複数の機能を持つことができるのです。
Janine Benyusのバイオミミクリー理論によると、我々の自然環境は、DNAやRNA、脂肪、炭水化物、たんぱく質などの高分子からできており、これらはバイオマニファクチャリングの一部となっています。この製造方法は生物的循環を作り上げています。自然素材は完全に生分解できる素材で育てられ、自然環境に再び吸収されやすいのです。
http://www.ammoliao.com/bio-knit
まず3Dニットマシンで、異なる張力のパターンをデザインして、段階的に異なる機能を持った素材と構造をつくります。 次にプレスをして、織物を溶融させることで、より強くします。 熱可塑性樹脂の材料特性を利用し、材料としての可能性を広げるだけでなくリサイクルシステムを後押しします。
Nicolas Lassabe
Nicolas Lassabe
このプロジェクトは、一つの材料を様々な方法で使用し、簡単にリサイクルする方法を示しています。このようにデジタルな方法を使った、バイオロジーにインスパイアされたデザイン性の高い商品がもっと多くでてきてほしいと思います。 このプロジェクトは、多くの可能性を秘めており、もっと発展させるべきだと個人的に思います。 この技術を使えば、強固なボディと柔らかな結合部を持ったロボットをデザインすることもできそうです。