Category : GENERAL
By EJTECH (ハンガリー)
Sensory Linesは音、テキスタイル、空間デザイン等の様々な領域に渡る、アートベースの研究です。布を“音を生み出す平面”であると同時に触覚フィードバックを伴うインタラクティブなディスプレイと捉え直し、没入できる環境を作り出します。
本プロジェクトでは、触覚を用いたり、音の特性を高めるために構造そのものを変更して、クリエイティブで楽しく、感覚を相互に結びつける多感覚的な体験を作り出しました。
近年、多感覚システムのデザインへ関心が高まっており、異なった感覚の様式に関連した知覚体験が、学問分野をこえて研究されています。認識の様々なクロスモーダル性を論じた理論、科学的アプローチが増えつつありますが、これはフラットで仮想現実的なCGに没入した現実に対して、五感の釣り合いを取ろうという試みです。
ウェアラブルテクノロジーや個人向けにカスタマイズできる製品が私たちの日常生活に密接に関わり重要性を増すようになれば、布のイノベーションが次世代の技術界での最先端となることは疑うまでもありません。Sensory Linesは、布の素材のイノベーションとして現代のインテリアデザインに利用されることを目的としています。どんな大きさにも変形でき、振動機能を備え、ディスプレイ機能も持った、この布のスピーカーは、様々な分野での応用が考えられます。
http://sensorylines.tumblr.com/
各コイルの形状が最終結果に影響を与えるため、うまく機能させるには、システムをうまく調整することが必須です。そのため、ネオプレンに銀糸を刺繍したものから、レーザーカットされた銅の畦編み素材を防水のキャンバス素材につけたものまで、様々な方法を試しました。スピーカーのインピーダンスを計算し、それに応じた互換性のある音源とアンプに接続することが必要です。コイルの形状やデザインは、狙う音質や周波数に直接影響します。
SENSORY LINES - t e a s e r - from ejtech on Vimeo.
Natalia Arguello
Natalia Arguello
素晴らしい素材、技術、デザイン、芸術の融合を見せてくれました。柔軟性、効率、そして美を必要とする他の多くの製品に、この方法を応用できる可能性があるという点を評価します。素晴らしい作品です。