COVID-19の大流行の中、人々は自宅での自主隔離生活を送っている。 普段の社会的な繋がりがオンライン上でのコミュニケーションのみに縮小されるのに伴い、多くの人々がバーチャルな世界に浸ることを毎日の習慣にしつつある。 彼らが現実での存在感を確かなものにするために、触覚を用いるコミュニケーションの必要性が急激に高まっている。 窓は、外の世界を探検するための手段として、多くの文学や芸術作品では希望の象徴となっている。 現在のストレスの多い状況でさえ窓は、希望を届けるための方法を与えてくれるのだ。ニューヨーク市民は午後7時になると一斉に手を叩き叫び、医療従事者に声援を送っている。 もし窓を、身体的なコミュニケーションの手段として使うことができたらどうだろうか。 メッセージの伝達は、LEDの飾りやスピーカーなど窓に取り付けたものを通じて反映させることができる。 身体周りの環境を少し変えることで、人への遠隔操作が可能であるということを示す一助となるだろう。 大都市ではもともと建物が互いに近接して建てられていることから、このようなコミュニケーションを導入すれば、コミュニティ内の絆を深めるのに役立つだろう。

Junxue Shao
Beijing
デザイナー/クリエイティブな科学技術者/アーティスト 同済大学でコミュニケーションとメディアデザインのバックグラウンドを持ち、現在ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインで美術学修士課程を専攻。 デザインと、テクノロジー、芸術表現との交わりに情熱を注いでいる。 食べ物、宿泊施設、社会構造の未来に最もわくわくしている。 創造的なコーディングと人間と非人間の知能のコラボレーションの可能性を探るための方法としてテクノロジーを用いることが大好きである。
Webサイト:https://www.shaojunxue.com