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INFORMATION
SUBMISSIONS 募集要項
カテゴリーは問いません。どのようなジャンルの応募も受け付けます。既に公開済みの作品も応募可能です。
現在進行中の作品やプロトタイプも歓迎です。その場合、現在までのプロセスと将来の可能性を評価します。
個人、グループ、企業など制作チームの形態も自由です。
SELECTION CRITERIA 審査基準
YouFabでは革新的で、想像力をかき立て、メッセージ性のあるアイディアに期待しています。
innovative|革新性
野心的、かつクリエイティブにデザインしているか。どのような素材を使い、
テーマをクリエイティブに解釈しているか。環境、社会問題、経済、政治など
自身の世界観のみならず社会に繋がる要素を持つ作品を期待しています。
engaging|想像力をかき立てる
今世の中で起こっていることを反映し、今日の世界を理解するために、
あなたがどれだけ人々の想像力を掻き立てるかを期待しています。
どれほど私たちの先入観を取り払い、未来を推測するきっかけになるか。
私たちが社会から独立していると同時につながってもいることを、
あなたのデザインによって人々にどれほど感じてもらえるでしょう?
Message|メッセージ性
アイディアを通してあなたが伝えたいことは何ですか?
背後にあるメッセージどのように組み込んだのか、
アイディアを通してより良い方へ改善したいルールやシステムはどんなものか。
作品の目的と価値を、社会にどのように届けようとしているのか。
以下が審査基準です。
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イノベーティブであるかどうか
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オーディエンスを意識しているか
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体験の質
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テーマの解釈
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“Fab”の精神による、
オープンマインドさ
THEME 今年のテーマ
コロナウィルスがもたらしたひとつの大きな困難は、デジタルテクノロジーがもたらした変化に対するカウンターとして「フィジカルの良さ」「アナログの魅力」などを称揚し、そこに道筋を見出そうとする回路を一気に封じてしまったところにある。ストリーミングサービスの猛威に押されるかたちで、音楽関係者が「これからはリアルの体験が大事」などと語ってきたことなどがその一例ではあるが、そうした言説がいまひとつであると感じられてならかったのは、それらが常に雑だったからだ。
「これからは体験が大事」的言説は、ストリーミングサービスでNetflixをビンジウォッチングすることや、ランニングしたり自転車に乗りながらスポティファイのプレイリストを聴いたりすることを「体験」として考慮に入れてない点で論旨がぼやけてしまっており、結果、「フィジカルな体験」の価値(というものがあったとして)をきちんと定義するにいたらず、下手をするとただ古い人たちが古いことを言ってるだけのノスタルジアに収斂してしまう。
というわけで、コロナウィルスは「フィジカルが大事」というぼんやりした期待を見事に裏切る状況をもたらしたという意味において、スリリングなお題を世界に対して投げかけたわけだが、そうした状況を経た上でも「フィジカルは大事」だということに変わりがないのであれば、アフターコロナ(でもウィズコロナでも呼び方はなんでもいいのだがコロナウィルスがもたらしたさまざまな困難を体験した後)の世界では、人と人がこれまでのようには近くに寄り集うことができないという制限のなかで、「フィジカルは大事」ということの価値を再設計することが求められることになる。
トイレからペイメントにいたるまで、今後、社会のあらゆる場所や局面において「コンタクトレス」をもたらす技術や仕組みが実装されていくことにはなるはずだが、そこで構想されるのは、「いかに感染を防ぐか」という防御のシステムではあっても、ポジティブな「攻め」の提案とは言い難いだろう(公衆衛生上はもちろんポジティブなのだが)。
今回のYouFabでは、コンタクトレスがデフォルトとなった世界において、どうやってその環境のなかに、人間性、身体性、あるいは「リアルな体験」を設計・デザインしうるのか、というところに焦点をあててみることにしたい。それは新しいテクノロジーやシステムの提案であっても良いだろうし、新しい行動様式の提案であってもよい。対象となるものも、家だろうが、学校だろうが、オフィスだろうが、商業施設だろうが、服だろうが、乗り物だろうが、食べ物や食卓だろうが、イベントやフェスやデートや葬式だろうが、なんでも構わない。
せんじつめると、アフターコロナ以前からずっと大事だと言われてきた「体験」なるものを「コンタクトレス」という基軸から再設計し、それを再価値化することはできないものか、というのがお題となる。公衆衛生的/行政的観点から発動される「コンタクトレス」からこぼれ落ちるかもしれないけれど、人が人らしく暮らすために「それをちゃんと考えておくことは重要だよね」という見落としがちな(もしかしたらとてもくだらないものに思えるかもしれない)「体験」に光をあてるような、そんな提案を期待している。なぜなら、そうしたつまらないことかもしれないけれども実は大事かもしれない小さな発見は、こうしたアワードのように、自由な発想が許された場所で見出されない限り、ほんとうに見過ごされることになるに違いないからだ。
審査委員長
若林恵
審査委員長
若林恵
編集者
1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。
2000年にフリー編集者として独立。以後,雑誌,書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。
音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。
2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。著書『さよなら未来』(岩波書店・2018年4月刊行)。
JUDGES 審査員
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若林恵
審査委員長
編集者若林恵
審査委員長
編集者1971年生まれ。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後,雑誌,書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。著書『さよなら未来』(岩波書店・2018年4月刊行)。
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Kampire Bahana
DJ / Nyege Nyege collective
Kampire Bahana
DJ / Nyege Nyege collective
東アフリカにおけるアップカミングなDJの1人であり、ウガンダ・カンパラをベースとするコレクティブ、Nyege Nyegeのコアメンバー。エネルギーに満ち溢れる、重低音を駆使したDJセットで世界中のクラブやフェスティバルから出演依頼が絶えない。
Mixmagによる「2018年にブレイクしたDJトップテン」の1人にも選ばれており、彼女のDJミックスはResident Advisor, Dekmantel and Fact Magazineなどでも取り上げられ、Pitchfork & Fact’sによる年末の2019年のベストミックスにも選ばれた。また、彼女のRinse FMにおけるレジデンシーは、Hibotep, Faizal Mostrixx & Catu Diosisなど東アフリカのDJやアーティストへの注目度の高まるきっかけとなった。
【審査員メッセージ】
DJ、ライター、アーティスト、オーガナイザーなどさまざまな分野で横断的に活動している人間として、既存のジャンルや分野などの枠組みに挑戦する、野心的な作品を見るのを心待ちにしています。そして近現代の西洋科学が大きな影響力を持つ「テクノロジー」に対して、自分自身の新たな定義を探ることに挑戦してほしいと思います。クリエイターたちがどのような「答え」を出すのか、今から非常に楽しみにしています。
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Steve Tidball
vollebak CEO / 共同創業者
Steve Tidball
vollebak CEO / 共同創業者
2016年に双子の兄弟ニックと共に創業したVollebakのCEOを務める。過去4年間で、TIME誌、Fast Company誌、WIRED誌のイノベーションアワードを受賞したVollebakは、その未来へ向けた抜本的な取り組みから、Tesla社やelBulliと比較されるブランドへと成長。Vollebak創設前には、広告業界での15年間のキャリアで、TBWA\LondonのクリエイティブディレクターとしてAdidasの「the D Rose Jump」を手がけたり、Airbnbの「Floating House」をデザインし、数々のアワードを受賞した。アクションスポーツ愛好家でもある。
【審査員メッセージ】
1日にソーシャルメディアの投稿を閲覧するためにスクロールする距離の長さは、平均的な人であっても合計すると自由の女神の高さに匹敵すると言われています。
そしてここ数十年で、新しい情報が人の目に留まる時間はますます短くなり、分単位からコンマ何秒の世界へと変わりました。
このような状況の中でのクリエイティブの役割とは、スクロールする手を止めさせ、情報過多の頭の中に存在感を残すものを提供することであり、それは同時に、人々がいままでにまったく見たことのないものでなければなりません。
審査員として、ジャンルを問わずそのような種類の「新しさ」を見せてくれる作品に出会えることを期待しています。 -
小川さやか
立命館大学先端総合学術研究科教授
文化人類学者小川さやか
立命館大学先端総合学術研究科教授
文化人類学者1978年、愛知県生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士一貫制課程指導認定退学。博士(地域研究)。タンザニアの路上商人の商慣行や香港のアングラ経済の研究を続けている。主著に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年)で第33回サントリー学芸賞受賞。『チョンキンマンションのボスは知っている』(春秋社、2019年)で第8回河合隼雄学芸賞および第51回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。その他『「その日暮らし」の人類学』(光文社、2016年)など。
【審査委員メッセージ】
新型コロナ禍で、既存のシステムや制度のほころびが至るところで顕現している。私たち自身の力で自生的かつ自律的にオルタナティヴな世界を創造することがますます重要になっている。具体的な課題への挑戦や個別のアイデアの中に、人類の営みに関わる「普遍的な問い」へのオリジナルな解、オリジナルな思想が込められた作品。そんな作品に出会えることを期待している。
PRIZE 賞について
THRONE©️Kohei Nawa
名和晃平 (なわこうへい)
彫刻家、SANDWICHディレクター
1975年大阪生まれ、京都を拠点に活動。
2009年クリエイティブ・プラットフォーム「SANDWICH」設立。
Website:http://kohei-nawa.net/?ja
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グランプリ
トロフィー / 賞金 2000 USD -
準グランプリ
トロフィー / 賞金 1000 USD -
学生部門賞
賞状 / 賞金 500 USD -
入賞
賞状
SCHEDULE スケジュール
- 募集期間
- 2020年8月1日(土)〜 2020年10月31日(土)12:00 (日本時間正午)
- 一次審査結果発表
- 2020年12月中旬予定
- 最終審査結果発表
- 2021年1月上旬予定
- 授賞式
- 2021年2月上旬予定
HOW TO SUBMIT 応募方法について
応募に必要なもの
1
作品の写真 ※必須
メイン写真 1枚 ※必須
サブ写真 2 枚まで ※任意
※画像形式: JPEG、GIF、PNG
※画像は、1枚あたり10MBあたりが目安です
2
作品紹介動画URL (5分以内) ※任意
必須ではありませんが、紹介動画の提出を推奨します。
動画を非公開にする場合、閲覧に必要なパスワードも併せて記⼊してください。
3
作品の説明テキスト ※任意
作品のコンセプト、作品を作った理由、制作プロセスなどを説明してください。
応募時の言語について
審査会は英語で行われますので英語での提出が基本となります。日本語が基本言語の方は日本語と英語の併記でご提出ください。
フォームの送信の際の注意点
応募フォームにアクセスしたまま、長時間たつとセッションが切れてしまう場合があります。
応募フォームに登録したい内容を一度ローカルに保存して、フォームを送信することをおすすめします。
応募写真の公開について
応募作品のメイン写真は、応募締め切り後、本サイト内で公開されます。
(非公開に設定することも可能です。詳しくは応募フォーム内をご覧ください。)