Category : ART
By nervous system(アメリカ)
『Growing Objects』は、自然の成長過程を表現する動く彫刻シリーズです。19世紀の「ゾエトロープ」にインスパイアを受けて製作しました。3Dプリンターで作った彫刻を回転させ光をあてると、複雑な形が成長する様子のアニメーションとなります。彫刻が止まると、その成長過程を観察できます。
『Growing Objects』は、現代の映画とアニメーションの元となるフェナキストスコープ、ゾエトロープ、プラキシノスコープを再考したものです。これらの機械の魅力は、インタラクティブかつ参加型であり、観客もアニメーションの仕組みを分析できる点です。私達は、これらを応用し、アルゴリズム的なアートを3Dプリントで作りました。
http://n-e-r-v-o-u-s.com/projects/sets/zoetropes/
『Growing Objects』は3Dプリンターで作った4つのゾーエトロープから成ります。像が動くことでアルゴリズム的な成長プロセスを表します。
「reaction(リアクション)」と「hyphae(菌糸)」ゾエトロープはSLSを使用してナイロンにプリント。「florescence(開花)」ゾエトロープはフルカラー石膏3Dプリンターを使用。「laplacian(ラプラス)」ゾエトロープはMakerbotとUltimakerのプリンターで黒のABSでプリント。「laplacian(ラプラス)」と「florescence(開花)」ゾエトロープはレーザーカットしたアクリルのディスクに組み立てた上で、4つ全てレーザーカットで作成したMDFの箱に入れて展示しています。
磁気リードスイッチで動作するストロボスコープは、MDFの箱の天井にLEDを取り付けています。アニメーションとなる各フレームの下には磁石が付いています。
Luke Yeung
Luke Yeung
本作の魅力は、比較的簡単な方法で、モノの自然な美しさを伝えているところにある。3Dプリンターの自動化と丸い幾何学形を用いたストップモーションアニメーションが、作品に生命を吹きこみ、すべてのプロセスがある種のダンスを作っている。本作は、テクノロジーが生物学的な成長や形成というプロセスを理解することにも役立つことを教えてくれる。