生のキュウリ、植物、AIインスタレーションを使ったAIのロボット
PL’AIは、植物を含むすべての生命の存在論的条件として、遊びの能力があることを前提にしています。ルールや目的から解き放たれた遊びは、存在に対する好奇心を刺激し、(自己)認識の核となるものです。 私たちは、キュウリの苗とロボットとの遊び心に満ちた相互作用を目の当たりにします。レーザースキャンをもとに、人工神経回路網が植物の抽象的なイメージを数学的なマトリックスとして作成します。このマトリックスを定期的にサンプリングし、その暫定的な植生ビジョンに従ってロボットの蔓を伸ばし、キュウリにゆっくりと、時には注意深く、時には確信を持って近づいていく。時折植物が途中で合流し、伸びたワイヤーにしっかりと巻きつくような振り付けを指示することで、神経ネットワークの形態に徐々に介入していくのです。その様子は、鬼ごっこのようでもあり、旧友との抱擁のようでもあり、あるいは単なるコミュニケーション不全のようでもあります。 互いに依存し合う2つの存在が、明確でない論理にしたがって一連の行動を展開していく。植物だけのものでも、機械だけのものでもなく、その両方が二つの欲求と欲望により、そしてそれらの喜びの可能性に対する私たち自身が抱く意味合いによって、すでに変異しているのです。 気候変動が進み、人間以外のものとの関係を変えることが急務となっている今、コンピュータ科学者、エンジニア、デザイナー、アーティスト、アルゴリズム、哲学者、そして植物のコラボレーションであるPL’AIは、AIの非実用的利用の可能性を探り、植物の欲求を再考するだけでなく、より優しく気配りのある世界に向けた味方としてのAIの地平を模索するのです。
Špela Petrič
Amsterdam, the Netherlands
Lead by new media artist Špela Petrič, the posse came together from diverse fields such as computer science, engineering, design, philosophy, and art to push the boundaries of artificial intelligence towards a plant-centered exploration of joy.
PL’AI Posse: Špela Petrič, Benjamin Fele, Tim Oblak, Erik Krkač, Miha Turšič, Jože Zajc, David Pilipovič, Adriana Knouf, Meta Petrič, Gregor Krpič and Agnieszka Wolodzko