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By 和田 由里子（日本）
紙製の印刷用活字。大量生産に向いている上、軽くて運びやすいというのが、従来ある金属活字や木活字にはなかった、紙活字ならではの特徴だ。
なかでも最大の特徴となるのが、加工ができるということ。はさみやカッターなど、身の回りのものを用いて簡単に加工ができ、文字の外形や文字の表面を自在に変えられる。自分だけのオリジナルの文字をつくり、印刷することができる。
本文にはデジタル書体を用い、見出しには紙活字（アナログ書体）を用いて印刷することもできる。デジタルとアナログの両方の技術を往来できるタイポグラフィの姿をめざした。
lilychild.com
紙活字は、デジタルの専用書体をレーザーカットにより出力することで、できあがる。
Luki Huber
Luki Huber
過去の技術と呼ばれる領域でも、本作のようにイノベーションは起こせます。活版印刷はとても古い技術です。イノベーションというと、私たちは現在の技術を対象にしがちですが、過去のどのような発明もインスピレーションとし、未来につなげられるのです。また、この作品がもつ卓越した美しさも評価しています。
