Category : MACHINES
By Formbytes Technologies(スペイン)
本プロジェクトは、電子廃棄物をリサイクルして低価格な3Dプリンターを作るプロジェクトです。100ドル(約12000円)未満で小型の3Dプリンターを作りました。ユーザーは、このプロジェクトを通じて、機械の組み立て方とデジタルファブリケーションを学び、3Dプリンターを手にします。また、今、我々が直面する電子廃棄物に意識を向けることになります。
本プロジェクトの目的は、デジタル製造法と3Dプリンターを一般の人にも共有することです。そのためには価格の障壁を取り払うことが一番の方法と考えた私達は、世界で問題となっている電子廃棄物を材料に使うことにしました。
本プロジェクトの手順は、クリエイティブコモンライセンスとしてインターネットで共有しました。サイトに50万人(現在は100万人近く)が訪れた頃、インドなど様々な国からメールが届きました。その内容は、プロジェクトを公開したことへの感謝の言葉と、様々な場所、特に学校で作られた3Dプリンターの写真でした。
http://www.instructables.com/id/eWaste-60-3DPrinter/?&sort=ACTIVE&limit=40&offset=40#DISCUSS
<Fab Machineについて>
3Dプリンターの80%はリサイクル部品で構成されており、低価格で作ることができます。
Luki Huber
Luki Huber
ものづくりの分野では、リサイクルは素晴らしいと分かっていながらも、まだ届かぬ夢である。だからこそ、新しく製品を作るためのツールを捨てられた製品から作るというこのアイデアを評価した。また、リサイクル製品を使用する点以外にも、その地域で手に入る部品を使うこともクリエイティブだと思う。しかし、本作で最も重要なのは経済的恩恵だろう。開発を続けて現在市場にあるものと同じくらい精緻なプリンターが作れるようになれば、3Dプリントのコストが劇的に下がり、業界に革命をもたらすだろう。イノベーションの実現に、将来的に大きなインパクトを与えるのではないか。
田中浩也
田中浩也
かつて第10回世界ファブラボ会議(バルセロナ)のFab Awardで最優秀賞を受賞したファブラボ・トーゴの作品(W.Afate 3D printer) を連想させるが、社会的には大変意味が深い作品である。