Category : HACK
By おかだゆか+川名宏和(日本)
人は興味のない物を無意識に認識対象から外す事があります。いたる所に置いてあり、気にされないカラーコーンをHACKすることで、日常をより豊かにし、人と様々な関係を繋ぐ存在へと変えるプロジェクトを行いました。
カラーコーンは、インストールされたデバイスにより光の色や明度が制御され、形状や時間でさまざまな変化を起こします。構造はデジタルファブリケーションを使い、誰でも身近な素材で作ることができます。その結果、街や大学、科学館などさまざまな場で人と街、人と人、人と科学を繋いできました。
このデバイスは、注意喚起の道具としては勿論、ライブの演出、教育現場の教材としても期待できます。
http://concomcone-project.tumblr.com/page/3
骨組部分の加工は、レーザーカッターやDIY機材を使い、複数のカラーコーンにインストールしやすいデバイスを制作しました。精度の高い加工によって、身近な素材で作ることができます。また、LED発光による色彩表現の変化での演出部品には、カッティングプロッタを使い、塩ビ板などの光り方と変化をノウハウ化しました。カラーコーンとデジタルファブリケーションのテクノロジーを使った面白さをまとめ、実際に複数のワークショップも行いました。
四方幸子
四方幸子
カラーコーンという目立たない存在を、LEDにより多様な色彩の発光体として再発見したこと。シンプルで定型化された形状にさまざまな機能が加わることで、創造的な発信メディアへと変貌させている。プロジェクト、ワークショップ、ライブなど多岐にわたる展開が可能であること、大学生の発想が多くの人々の共感を呼び、波及した現象としても興味深い。ただカラーコーンを前提としていることで、形状を含め展開に限界があることは否めない。